何 億 の 君 の 手 に

  

   
   
立ち止まり 動けなくなった
誰の声も聞こえずに
地に潜り 水に沈んで
時の流れに身を削る
 
でも 僕の求めた夜には
必ず夜明けがやってきて
この身体の奥深く
真実の声がする
 
生きたい 生きたい 生きたい
 
いつか高みにとどけ 石のかけら
はるか遠くにとどけ 僕のかけら
 
 
 
ただそこに向かうために
僕らは存在している
止まっても 後ろ向きでも
うつむいていても

そうだね 君の言うとおり
すべてに意味はないのかもしれない
でも 君のその涙からは
真実の声がする
  
愛したい 愛したい 愛したい
  
いつか高みにとどけ 石のかけら
知らぬ誰かにとどけ 君のかけら
   
   
    
この限りない波動の中に
僕の歌を抱いてくれるのならば
 
つなげたい つなげたい つなげたい つなげたい
 
    
  
いつか高みにとどけ 石のかけら
はるか遠くにとどけ 僕のかけら
知らぬ誰かにとどけ 君のかけら
 
何億もの君の手にとどけ 僕のかけら
 
 
    
  
        
2006,08 『祈り~破片のカケラ』 テーマ曲